妻とお見合いパーティ

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おととい妻と一緒にお見合いパーティに行ってきました。

開催会場は都内の雑居ビルで外に案内も何もなくてちょっと迷ったが業者に電話して何とか到着。

まずは妻が入って数分後に俺も会場入り。

しかし今度は中に入ってその狭さにビックリ。

男女あわせて40人くらいいるのにこの会場はないだろって思った。

会場(というか雑居ビルの一室)に入ってお金を払うと席に案内された。

まわりの女性をみると綺麗な女性もチラホラいたが化け物みたいなのも結構いた。

年齢がアラフォーなので仕方ないのかもしれんが。

妻はすでに席についており手元に置かれた紙に何やら記入しているのが見えた。

他の参加者もみんな目の前に置いてある紙に何やら書いている。

俺も自分の目の前に置かれた紙を見るとどうやらプロフィールを書く紙のよう。

名前、収入、趣味と書ける範囲で埋めたが離婚歴については未記入にしておいた。

だって既婚者だし。

そのあと司会者の合図で1対1でのお見合いが始まった。

時間は1人3分くらい。

時間が短すぎて名前と仕事と趣味について少し話しただけですぐに終了。

そして隣の席へ移って次の女性と挨拶するもまたすぐに終了。

もう誰が誰だかわからない。

なんなのだこれは。

そして妻と話す番がくると妻は手元の紙にこう書いた。

「すごいね」

お互い苦笑いして次の席へ移動した。

そして1時間くらいしてようやく終了。

ものすごい疲労感でしたよ。

ここでスタッフから紙が配られた。

これがカップル決めるやつかと思ったらどうやら第一印象のアンケートみたい。

好みの異性の番号を書いてくれと。

そんなこと言われてももはや誰が誰だかわからず、俺は妻の番号を書いて出した。

そして好きな異性と話せる自由時間がはじまった。

すると綺麗どこの女性の席に男集中。

妻のとこには5,6人の男が殺到してた。

完全に出遅れた俺は用意されていたソフトドリンクを飲んで一休み。

妻の様子を見ると知らない男と楽しそうに話してた。

そこへスタッフから一枚の紙を渡された。

どうやらさきほどの第一印象のアンケートの結果のよう。

番号がいくつか書いてある。

どうやら俺を指名してくれた女性の番号らしい。

計5人が俺を選んでくれていた。

(妻の番号はなかった)

ただ俺の指名した女(妻)の情報を見てビックリ。

「アイドル級の人気です」

「協力なライバルがいます」

と書いてある。

結構焦った。

その後何回か相手を変えての自由時間があったが空いてる女性はブサイクのみ。

モテるモテないがこんなにはっきりするとは・・・。

お見合いパーティって本当に残酷だと思った。

俺は自分を指名してくれた女性のとこへ行ってみようと女性の胸につけられた番号を確認した。

5人中3人が空いてる。

皆ブサイクよろしく。

でも一人で突っ立ってるわけにもいかないし、一番近くの女性に行ってみた。

そしたら

「ありがとうございます」

と言われてしまい、不思議な罪悪感を感じてしまった。

その女性と話している間も妻のことが気になって仕方なかったがなんとか必死で対応。

趣味の話とか適当にしたけど正直あまり頭に入って来ない。

もう本当に妻のことしか考えられなかった。

結局俺は彼女と最後まで話をして自由時間終了。

司会者の指示で席につくとまた紙が配られた。

今度こそカップルを決める用紙のよう。

俺は妻の番号を第一希望に、そして先程話した女性の番号を第二希望にして提出。

用紙を回収後10分ほどしてスタッフが戻ってきた。

「集計が終わりました。これでパーティを終了します。まず男性から退場してください。また退場の際、封筒をお渡しします。この中にカップル成立の紙が入っていたら外で女性をお待ちください。今日は本当にありがとうございました。」

男性陣が封筒を受け取り退場していく。

俺もスタッフから封筒を受け取り部屋を出た。

男達は会場から出て階段をおりながら封筒の中を確認していた。

俺もすぐに封筒を開けて中を確認。

ものすごいドキドキ感。

カップル成立の用紙入ってる!

番号を見た

!!?

妻の番号ではない!

自由時間で話したあの女性だった。

かなり焦った。

ビルの外に出るとカップルになったらしき男達が何人か女性を待っている。

そこで俺もカップルになった女性を待つことにした。

そして5分ほどして女性達が会場から出てきた。

カップルになった女性は待っていた男と親しそうに話し連絡先を交換しはじめた。

夜も遅いからまた後日ということのようだ。

そして奥から妻が出てくるのが見えた。

俺は妻が誰かとカップルになってしまっているのではと思うと心配で心配で仕方がなかった。

もう心臓バックンバックンだった。

妻がドアを開けて出てきた。

緊張が走る。

すると40代くらいのスーツを着た男性が妻に話しかけた。

そして二人は楽しそうに話している。

妻は他の男とカップルになっていた。

俺は血の気が引いた

そして一番最後に俺とカップルになった女性がやってきた。

俺は平静を装ってその女性を迎えた。

彼女はまたしても俺に

「ありがとう」

とお礼を言った。

そして

「よかったらどこかで少し話しませんか」

と誘ってきた。

一瞬どうしようか迷った。

しかしすぐそばで男と親しそうに話している妻を見て俺はこの女性と駅地下のお店で少し話すことにした。

そして妻と男が会話する中、俺は妻に見せつけるように彼女と一緒に駅へと向かった。

カフェでも妻のことが気になってしかたなかったが頑張って女性といろいろ話した。

彼女の家族のこととか仕事のこととか結構自分のことを話してくれた。

少し意外だったがどんどんしゃべってくれたのでこっちは楽だった。

そこで1時間くらい話してから俺達は連絡先を交換し、彼女を改札まで見送った。

彼女は最後にこちらを振り向くと笑顔でお辞儀をしてエスカレーターを下って行った。

彼女の姿が見えなくなって俺はすぐに妻に連絡をした。

着信音は鳴るが妻は携帯に出なかった。

そしてもう一度かけなおしたが今度は電源が切られていた。

妻がセックスしている姿が一瞬頭によぎった。

帰りの電車で俺は妻にメールをしたが返信はなかった。

もしかしたらもう家にいるけど俺に腹を立てていて電話にでないだけかもしれない。

帰宅して慌てて居間にいくと、テレビを見ていた子供達が

「あれ?お母さん一緒じゃないの?」

と聞いてきた。

妻は帰ってきていなかった。

その後子供達が寝た後も俺はテレビを消してじっと妻の帰りを待った。

しかし終電の時間が過ぎても妻は帰ってこない。

1時、2時、3時と時間が過ぎても俺は寝ずにただじっと妻の帰りを待ち続けた。

そして空が明るくなってきてようやく玄関が開く音が聞こえた。

もう6時前だった。

俺は妻のことが心配で寝ずに待っていたと思われるのがシャクだったので寝たふりをした。

すると妻が居間へやってきて俺を起こした。

「ねえ、ちゃんとベッドで寝てよ」

「あれ?今帰ってきたの?どこへ行ってたの?」

「終電逃しちゃったからホテルに泊まってたの」

「あの男と?」

「自分はどうなの?あの女の人とどこ行ったの?」

「いいじゃんどこでも」

「ほら言えないじゃん」

それから子供達が部屋から出てきたので話はそれで終わった。

その後すぐに妻が朝食を用意をしてくれたので子供達と一緒に食べた。

腹が膨れると一睡もしてない俺はもう眠くて仕方なかった。

妻がシャワーを浴びにいっている間に俺は先に寝ることにした。

起きるともう午後1時だった。

居間へいくと妻の姿が見えない。

子供達に聞くとシャワーから出た後に化粧をして出て行ったとのこと。

「アイドル級の人気です」

「協力なライバルがいます」

妻のセックスしている姿がリアルに頭に浮かんだ。

それから妻が帰ってきたのは夕方6時位だった。

「どこいってたの?」

「新宿だけど」

「誰と?」

「知り合いよ」

「知り合いって?」

「知り合いは知り合いよ」

「あの男?」

「もうやめてよ~」

結局妻は答えてくれなかった。

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頭の中をぐるぐる廻る。

俺は軽い気持ちでパーティに参加したことを心底悔やんだ。

そして今日、朝起きると妻はいなかった。

子供達も見ていないとのこと。

そしていまだ連絡なし。

どこで何してるのかわからない。

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もう本当にそれしか頭に浮かばない。

もうだめだ。

さっき妻帰ってきた。

いまシャワー浴びてる。

とりあえず帰ってきたので報告。

シャワーから出てきた妻と話した。

昨日、今日とあの男と会っていたことをあっさり認めたが肉体関係については認めず。

パーティのあとにホテルに泊まったときも男と一緒だったことを認めたがこれについても肉体関係を認めず。

一緒にホテルに泊まってセックスしてないとかありえないと思い指摘すると

「小さいなぁ」

だって。

どう思うこれ?

俺がおかしいわけ?

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